A-rig_andy
元祖「アラバマリグ」と、その開発者アンディ・ポス。

B.A.S.S.はアラバマリグの使用禁止を含む新ルールを日本時間1月18日に発表しました。
正確には、2つ以上のルアーの同時使用禁止という内容。
アラバマリグはもちろんのこと、ダブル・ソフトジャーク等も禁止されることになります。

ただし、対象となるのは、プロレベルのエリートシリーズとクラシックのみ。
オープンシリーズ以下に、この新ルールは適用されないとのこと。
2月1日から有効化されるので、2月のレッドリバーでのクラシックからさっそくアラバマリグ禁止となります。

今回のB.A.S.S.新ルール採用については、複数の選手で構成されるB.A.S.S.エリートシリーズルール委員会の意見が大きかったようです。
委員会メンバーには大手ルアーメーカーと太いパイプを持つ有名選手も多いので、メーカー間の鍔迫り合いという側面はもちろんあるわけですが、昨年Basser誌のほうでも書いたように、魚体を意図せず傷つけてしまう可能性もあるアンブレラリグはやはりリリース前提のトーナメントとは相容れない釣法ですし、ましてプロレベルのトーナメントとなれば、単に州の釣魚規則に準じるだけのルールでは不十分だと信じます。

そういう意味において、今回アラバマリグ禁止に踏み切ったエリートシリーズは、プロレベルのトーナメントがあるべきひとつの形を示したことになるわけで、今後、他のプロツアーがこれに追随するのか否かは注目すべきところです。
つまり、プロツアー運営組織間の覇権争いという観点においては、プロトーナメントのルール基準をひとつ引き上げたB.A.S.S.が一手先に出たことになります。
もしもFLWを含む他のプロツアーがこのままアンブレラリグ規制に動かないなら、それなりの理由を提示しなければならなくなってしまった。
なにしろ、B.A.S.S.は新ルールの適用対象はプロレベルのエリートシリーズのみ(クラシックを含む)としているわけで、B.A.S.S.全体としてアンブレラリグ禁止を決めたわけではない。
FLWなど他のプロツアーにしてみれば、B.A.S.S.が組織としてアンブレラリグ禁止を決めたのなら、単に考え方の違いということで逃げ道を見つけることもできたでしょうが、プロレベルのエリートのみで禁止するとなっている以上、他のプロツアーもまた自らが考えるプロレベルのルール基準について何らかの答えを出さなければならなくなってしまったと言えるでしょう。

今日は多忙につき、詳しくはまた近日中に追記します。