米国プロツアー取材メモ

エリート2オキチョビ/FINAL DAY!

最終日の朝というのは実にイイもんです§^_^§
勝ち残った選手たちの張り詰めた緊張の糸がピィーンと音を出しているような独特の緊迫感…
曙光の空を見上げて、ゆっくり目を閉じると、気持ちがスーッと澄み渡っていく気がします。
自分はこれまで、おそらく200試合近いファイナルに居合わせているはずですが、この感覚は今も変わりません。
先日のエリート第2戦オキチョビでの最終日も同じでした。
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↑最終日を前に首位イッシュに10oz差まで詰め寄ったクリス・レーン
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↑2位クリス・レーンに10oz差まで詰め寄られたイッシュ・モンロー

優勝争いは、計77-6で試合をリードするイッシュと、わずか10oz差でそれを追う2位のクリス・レーン、この2人に事実上絞られていました。
流れ的には、Day3に31-3というド級リミットを釣ってきたクリス・レーンにモメンタムがある印象。

「モメンタム(momentum)」というのは、アメリカのプロスポーツでよく使う用語で、「勢い」「はずみ」「機運」みたいな意味ですが、今年になって、ハリスチェーンでのオープン戦を優勝し、2月のクラシックを制したクリス・レーンはまさにこのモメンタムを得ている感じでした。
選手の実力がハイレベルで拮抗するエリートのようなトップエンドプロトーナメントでは、時にこのモメンタムを得た選手が驚異的な勝利を手に入れたりするものです。

Day2までに大量リードを奪っていたイッシュが最後に逆転負けするという展開は信じがたいものがありましたが、このままでは現実になってしまうのではないか…。
おそらく現場にいた誰もがそう感じたはずです。

というわけで、最終日の朝は、自分もまず最初にクリス・レーンを追いました。
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↑Day4午前8時20分。モンキーボックスのマウス部でジグをウエッピングするクリス・レーン。かなりディスタンスを取っている点に注目

クリス・レーンが釣っていたエリアは西岸に位置するモンキーボックスのマウス部(オキチョビの地図を参照)。
彼の姿はDay3でもここで見ているので、彼がそこをメインにしていたことは間違いないでしょう。

で、ここにはいくつか島があるんですが、クリスはそうした島の中でも一番外側(メインレイク寄り)の島や、ショアラインの岬の先端部を釣っていました。
モンキーボックスやハーニーポンドはオキチョビ最大のスポーニングエリアです。
つまり、クリスがキーにしていたエリアは、産卵を終えたポストスポーナーが続々と集結する環境条件を備えていた、ということ。

そして、ここで思い出してほしいのが、清水盛三選手です。
以前のエントリーで紹介した盛三選手の動画。
実はあの中で彼がフリップしていたリーズ帯は、まさにモンキーボックスのマウス部だったのです。
実際、盛三選手とクリス・レーンの2人はエリアが一部重なっていました。
モンキーボックスのマウス部でひたすらフリップし続けた盛三選手の戦略は、実はかなりイイ線いっていたわけです。
返す返すも惜しい…

話をクリス・レーンに戻しますが、最終日のクリスは苦戦していました。
午前9時過ぎまで最初のバスをライブウェルに入れることができずにいた。
モーニングバイトをモノにすることができなかったのは大きな失点だったと言えるでしょう。

一方、最終日のモーニングバイトをうまくモノにしたのが3位のスキート・リース。
スキートのDay3までのウエイトは計62-4。
2位のクリス・レーンとは13Lb8oz差ですから、まぁ現実的に言って、スキートに優勝のチャンスはありません。
したがって、スキートの目標は「3位の死守」。
なにしろ、7位にはKVDがいましたから、そこから順位を下げるわけにはいかなかった。

しかも!
前回のエントリーでも触れたように、スキートとバンダムの2人は同じエリアを釣っていた。
最終日も2人は文字通り「抜きつ抜かれつ」といった様相でエリアを奪い合いながら、激しい火花を散らしていました。

2人が釣っていたエリアは、地図上で言うと、ターナーズコーブを中心としたウエストショールのアウトサイドグラスラインです。
最終日の2人を移した映像を用意しました↓


映像内でも言ってますが、スキートは朝9時の段階ですでにリミットメイクしています。
で、映像内で釣った魚が6尾目。入れ替えです。
英語で「入れ替え」は「カル(cull)」と言います。
よく出てくる用語なので覚えてください。
スキートは9時5分過ぎには早くもカルしていたわけです。

他方、バンダムはと言うと、これが珍しく苦戦していました。
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↑疾走する赤いナイトロ。この後、バンダム艇はバンクのスキート艇とその100m沖に浮いていた自分の間を抜けて行きましたw まぁ、オフショアには隠れ根があったりしてキケンなので、当然の走り方ではあるんですが…

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↑10時40分にキャッチしたジャストキーパーが5尾目。バンダムはこれでようやくリミットメイク。

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↑こちらはスキート。11時40分にフリップで4パウンダーをキャッチ。実はこの15分前にスイムベイトで6パウンダーも釣ってます。

この段階で、スキートの目標である「3位の死守」は達成できている印象でした。
対するバンダムのほうはヤバイ感じ。
他選手のウエイト次第ですが、7位から落ちる可能性もありえるムード。

この日、2人の明暗が分かれた理由は何なのか…
2人が釣っていたのはほぼ同じエリアで、ジグのピッチ&フリップを中心とした同じパターンを行なっていました。
にもかかわらず、最終日は明らかに明暗が分かれた。
思い出してほしいのは、バンダムはDay3に28-11というビッグリミットをウエイインしていること。

実は、このスキートとバンダムの明暗を分けた理由こそが、今回のオキチョビ戦における重要なキーでした。
イッシュも、クリス・レーンも、上位陣は全員、ソレをキーにしていたのです。

ちょっと長くなってしまいましたので、ここで一度切ります。
続きは次回に。

エリート2オキチョビ/3日目の流れ

その後、大森選手は結局、ダグラスレイクでのプリプラも、マイアミでのWTA観戦もやめて、そのままオキチョビに残っているようです(^_^)
オキチョビ戦の復習をやっているわけですね。

さて、そのエリートシリーズ・オキチョビ戦ですが、3日目は順位が大きく動きました。
イッシュ・モンローが18-2と失速した間隙を突き、31-3という超ド級スーパーリミットを釣ったクリス・レーンがイッシュにわずか10oz差まで詰め寄る展開。
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クリス・レーンが3日目に持ち込んだ31Lb3ozのリミット。

オキチョビ戦3日目順位
1位:イッシュ・モンロー 77-6
2位:クリス・レーン 76-12
3位:スキート・レーン 62-4
4位:ショウ・グリズビー 56-13
5位:テリー・スクロギンス 56-8
6位:ブレント・チャップマン 56-2
7位:ケビン・バンダム 55-4
8位:ジェフ・クリート 55-0
9位:カイル・フォックス 54-9
10位:スコット・ルーク 54-7
11位:トミー・ビッフル 53-5
12位:トッド・フェアクロス 53-4


初日、2日目と2位以下に大差をつけていたイッシュでしたが、最終日を前にまさか10oz差までリードが縮まるとは…。
しかも、その相手が今ノリにノっているクリス・レーン!
イッシュにしてみたら、嫌な流れです。
実際、3日目終了時点では、レーン優勝を予測する声が大多数でした。
ウエイト的にも、雰囲気的にも劣勢に追い込まれたイッシュ…。
が、こういう時にこそ、その選手の精神力の強さが試されるのです。

そして、精神力という点では、このヒト!
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3日目のキッカー2尾を手に。

この日、22-6をウエイインして、前日4位から3位へ一歩前進したスキート・リース。
2位レーンと14Lb差が付いているとはいえ、4位グリズビーとも7Lb差。
開幕のセントジョンズ戦5位という好スタートを切ったスキートですが、3日目の段階で開幕2連戦でのシングルフィニッッシュが確定!
何もかも歯車が噛み合わなかった昨シーズンの不調っぷりが嘘のように完全復活を印象づけました。
昨年とはもう顔付きからして違います。

3日目に撮ったスキートの映像があるので観てみましょう。
取材艇で追いかけた朝イチの様子から始まります。


「ティンハウス」というエリアは、オキチョビシティーのラウンチサイトとモンキーボックスのちょうど中間あたり(以前の記事で載せたオキチョビの地図を参照)。
3日目のスキートはまず最初にティンハウスのリーズ帯でビッグバイトを狙ったわけですが、不発に終わり、その後、北西岸を南下してモンキーボックスのグラスフラットに入って、シャッドスポーンバイトの尻尾を釣って、この日の1尾目をライブウェルに入れた、と。
その後、スキートは西岸を南下して、インタビューで語っている「ビッグフィッシュが多いエリア」へ入ったわけですね。

で、ここでポイントランキングに目を向けてみると、スキート同様、開幕戦に続いて2試合連続でトップ12入りを果たした選手が他に3人もいることに気付きます。
セントジョンズ戦の成績=第1戦終了時ポイントランキング
1位:アルトン・ジョーンズ
2位:トッド・フェアクロス
3位:キース・コームス
4位:ブレント・チャップマン
5位:スキート・リース
6位:テリー・スクロギンス

7位:クリフ・クロシェ
8位:グレッグ・ハックニー
9位:ランディー・ハウエル
10位:デビッド・ウォーカー
11位:ディーン・ロハス
12位:Jトッド・タッカー


赤字の4人が、オキチョビ戦でもトップ12フィニッシュした選手。
つまり、この4名が開幕2連戦を終えた時点でのポイントランキング上位者となるわけですが、ここで忘れてならないのは例の赤いナイトロのヒトです。
分かりますね?
アノ方ですw
セントジョンズ戦を24位という、彼にとってはパッとしない成績で終え、今回のオキチョビ戦も2日目終了時で39位!という低迷ぶり。
まさかズッコケたのか!?
本人もどことなく元気がない様子で、声を掛けるに掛けられない雰囲気でした。

ところが、なんと!!
3日目に28-11を叩き出し、前日39位から一気に7位へジャンプアップ!
って、どんな魔法なんだ!とw
実はコレ↓でした!
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3日目のビッグフィッシュ賞となった8-14のキッカーを手に不敵な笑みを浮かべるKVD。尾ビレの傷みもほぼ癒えたポストスポーナーですね。プリなら大台を超えていたでしょう。

実は、上のスキートのインタビュー映像で、スキートの表情がやや強ばっているのは、バンダムのトップ12進出を知った直後だったからなのでした。
しかも、スキートが「ビッグフィッシュも多いが、人も多い」と語っていたまさにそのエリアを、実はバンダムも釣っていたのです。
実際、二人のエリアはまったく重なっていて、スキートが撃っている沖をバンダムがギュオーンとカッ飛んでいったかと思えば、今度はそのバンダムの背後をスキートが滑走していくという具合。
2艇の間に激しい火花がバチバチと飛んでいるのが見えたような気がします。
今期AOY争いは早くも始まっているわけです。

復活したスキートも凄いですが、いやはや、バンダム恐るべし…

そして、3日目に急浮上した選手と言えば、このヒトもそうでした。
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トミー・ビッフルのバッグイン風景。この魚はプリですね。隣りのオジさんもビックリしてます。アフターの回復バスもいれば、プリもいる。今回のオキチョビ戦の状況をよく物語ってます。

ビッフルは2日目21位。
今回のようなフリッピング戦でビッフルが上がってこないのはオカシイと思っていましたが、3日目に22-14を持ち込み、11位でファイナル進出!
そんなキング・オブ・フリッピンのインタビュー映像があるので観てみましょう。


実を言いますと、このトミー・ビッフルが釣っているエリアというのも西岸なんですね。
大きく見れば、スキートやKVDと同じ場所です。
実際、50人で争われた3日目ですら、10数マイルのショアラインに10名以上の選手が集結していたでしょう。
今回の試合における、人気エリアのひとつです。

さて、3日目まで残った2人の日本人選手ですが、
宮崎友輔は9-3(5尾)とウエイトを落としてしまい、最終46位。
一方、清水盛三は6Lbクラスのキッカーを筆頭に計13-7をウエイイン。
2日目46位から大きく順位を上げて、最終38位でフィニッシュ!
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コレと同じサイズを2尾もバラシてしまったとのこと。惜しい!

そんな盛三選手の3日目を映像で撮ってあります。
前半が湖上の様子、後半がウェイイン直前のインタビューです。


首のカラーが痛々しいですが、頸椎の故障は深刻のようです。
今回のオキチョビは強風が続いて荒れましたし、前週のセントジョンズ戦に続く2連戦でもあったので、フィジカル面で相当にキツかった、と。
パターン的なチューニングが合っていただけに、全力で試合に臨めなかったのは本人がもっとも残念だったはず。

今回はここまで。

エリート2オキチョビ/2日目の流れ

先週のオキチョビ戦の取材中に撮影した映像の編集と字幕入れ作業がようやく終わりましたw
チョットずつアップしていきたいと思います(^_^;

今回は試合2日目の様子です。

エリート戦における<2日目>というと、翌3日目に残るためのカット(足切り)が行なわれる日です。
2日目終了時点で上位50位以内であれば、翌日も釣ることができますが、51位以下の選手は「試合終了」になります。
さらに、賞金面においても、50位は賞金獲得ラインでもあります。
50位であれば1万ドルの賞金を獲得できますが、51位は賞金ナシです。

つまり、全8試合を50位以内でフィニッシュできれば、ワンシーズンで最低でも8万ドルの賞金を獲得できる計算。
といっても、エントリーフィーにそもそも4万3千ドルを先払いしているので、仮に8万ドルの賞金を獲得しても、利益は3万7千ドル。
しかも、ガス代や宿代などの参戦経費が1試合当たり1,500ドルは掛かるので、経費合計1万2千ドルを引けば、純利はたった2万5千ドルしか残りません。
今の為替レートだと、日本円で約210万円。
世の中では年収200万円台を低所得者と呼ぶそうですが、エリート選手の場合、全8試合を50位以内でフィニッシュするほどの活躍をしても、ようやくそのレベル…。
別に本職を持っているか、あるいはスポンサーとの契約がない限り、とても続けられないでしょう。
まさしく弱肉強食の世界です。

オッと脱線しました。
話を戻しましょう。

さて、34-5という超ド級ウエイトで初日をブッ千切ったイッシュ・モンローでしたが、2日目も24-15とやや落としたとはいえ、やはりこの日のヘビエストリミットを持ち込み、大きくリードを広げました。
2日目ウエイインステージのイッシュ↓
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2日間の合計ウエイトは計59-4。2位のクリス・レーンとは実に14Lb差!

この2日目終了の段階で、イッシュ優勝!の流れはすでに出来上がっていたようにも思えます。
興味深いのは、イッシュと同じエリアで同じパターンを行なっていた選手が他に複数いたにもかかわらず、イッシュだけがビッグフィッシュをキャッチしてきたという部分。
イッシュがフリッピングパターンをやっていることは本人が早々に明かしていましたし、エリアが南端のペリカンベイであることも自分は初日の段階で知っていました。
というのも、初日に私が同船したマット・ヘレンが釣っていたのもペリカンベイだったからです。
そのヘレンは初日6-1で97位。
初日のペリカンベイでは他にも、リック・モリス(6-5で95位)やマット・リード(8-7で85位)、チャーリー・ハートレー(8-9で83位)もいましたが、全員見事なまでに大ハズシしてます(-o-;)
前回のエントリーでも書いたように、ペリカンベイでフリップすれば簡単に釣れたわけではなかったのです。

で、2日目に私が同船した選手ですが、
なんと初日ペリカンベイを釣っていたうちの一人、チャーリー・ハートレーだったのです!
したがって、2日目のハートレーとの同船は、イッシュの釣りを理解する上で大きなヘルプとなったのですが、それはさておき、まずは撮影した2日目のハートレーの映像を観てみましょう。
最初に断わっておきますが、例によって、音がジェット化してる箇所がありますw


オハイオ州出身のハートレーは48歳。ダスティン・ホフマン似で、バスプロらしくない超ナイスガイとして有名。本職は看板屋さんの社長で、トーナメントはいわば人生の余興として参戦している印象(これが一番でしょうね)。

映像の前半は朝イチで行なったシャッドスポーンパターンの様子です。
メインレイクに面したキシミーグラス帯のアウトエッジをスピナーベイトで釣ってます。
グラスエッジで産卵するシャッドを偏食するポストスポーナーを狙ったパターンですね。
今回のオキチョビに限らず、朝の一時しか続かない時間限定のパターンです。
ここでリミットメイクして、その後のフリップでキッカー狙いという戦略だったわけですが、映像を観ても分かるように、陽が昇ってから苦戦しました。
2日目のウエイトは11-13。
最終70位でした。

で、注目はこのシャッドスポーンなのですが、これが実は湖のあちこちで起こっていました。
前回のエントリーで紹介した大森貴洋のプラクティス映像。
あのグラスフラットでのバイブレーションパターンも、このシャッドスポーンだったわけです。

その大森選手ですが、2日目は12-9を追加し、計23-8としましたが、50位のカットライン(25-10)には届かず、59位で終えました。
2日目のウエイイン後に撮影したインタビュー映像があるので観てみましょう。
試合直後だけに、悔しさが全身から立ち上ってます(>_<)



当初、オキチョビ戦の後はテネシー州ダグラスレイクまで走ってエリート第4戦のプリプラを行なう予定でいた大森選手ですが、今回のオキチョビ戦が相当悔しかったらしく、予定を変えて、ちょうどマイアミで開催中だったWTA(女子プロテニス)でサビーネ・リシキを観て気晴らしをすると言ってましたw
まぁ、それもイイかもしれません。

ということで、今度は2日目のカットを通過した選手たちのインタビューを観てみましょう。
42位 フレッド・ルーンバニス
37位 宮崎友輔
33位 ケリー・ジョーダン
20位 ジェラルド・スウィンドル
4位 スキート・リース
の5名です。



最初からフリッピング一本だったケリー・ジョーダンを除いて共通しているのは、初日有効だったバイブレーションパターンが2日目には死んでしまい、フリップパターンへのアジャストを余儀なくされているという点です。

そんな中、流石だなと感心したのは、スキート・リース。
バイブレーションパターンが長く保たないことを予測した上で、初日のみその恩恵を享受し、2日目はフリップ中心に切り替えるという戦略。
頭の良さが光ってます。
KVDもそうですが、結局、最後にモノを言うのは「アタマの良さ」なのかもしれません。

本日はここまで。

エリート2オキチョビ/プラから初日まで

今これを書いているのは23日(金曜)の夜1時40分、って、もう立派な24日ですね(・_・;)
一応、オキチョビ戦2日目が終わった夜ですw
動画の整理やら何やらで遅くなってしまいました・・・。

いやぁ、やっぱり試合で撮影した動画をその日のうちにアップするってのはムリですねw
ざっと編集しないといけないし、レンダリングして、形式変換して、サーバーにアップ・・・。
作業に時間掛かりすぎて果てしない・・・
ツイキャス生中継だと、やってる時はキツいですが、現場ですべて完了するので手離れがいい。
夜もしっかり眠れますw

まぁまぁ、言い訳と愚痴はこれくらいにしておきましょう。
すでに「その日のうちにアップ」からズレてますが、とりあえずプラから初日にかけての動画をアゲておきます。
本当は今日(2日目)までのもアップしたかったんですが、これ以上やると朝になりそうなので、ご勘弁を。

まず、大森貴洋のプラクティス最終日(21日)の様子。
すでにご存知かと思いますが、大森選手は2日目59位でカット通過できませんでした(x_x)ゞ
それを踏まえた上で、このプラクティスの映像を観ると、いろいろ考えさせられるものがあります。
まずは観てください。
映像は朝イチでこの5パウンダー↓を釣った直後から始まります。
ちなみに、この魚を釣ったルアーはチャターベイトでした。
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ハイ!では、その時の映像を観てみましょう。
風が強かったので、途中、音がジェット化してますが、ご容赦くださいw


この日はキーパーだけで10数尾、リミットウエイトだと15Lbくらいはあったはずです。
映像にもあるように、メインはバイブレーション。
最初TDバイブのタイプRを使いましたが、途中でラッキークラフトのRTO-150(小さいほう)に変えました。
これは水深が2ftと浅かったことと、そのエリアのシャッドが小さかったため。
このあたりについては、大森選手から別にコメントをもらってますので、後日アップします。

で、これに先立つ2日間、大森選手はフリッピングを中心にプラをしていました。
実際、プラに入る前の話では
「今回はフリップしかないと思う。優勝はフリッピンだよ!」と言い切っていたほど。
サウスベイを含めて、この広いオキチョビを走り回ったようですが、結局、フリッピンパターンでは3Lbを超える魚は釣れなかった。
プラ2日目の夜に話した時には、
「なんか全然釣れないよ・・・」と、トーンダウンしてました。
そして、3日目のプラクティスが上の動画というわけです。

試合初日、大森選手は10Lb15ozで61位スタートと出遅れてしまうわけですが、
その原因は、メインに考えていたエリア(動画の中で釣ってるとこ)が20艇以上も集結して銀座化してしまったこと。
しかも、大森選手の初日はラストフライトだったので、エリアに入った時にはすでにリミットメイクしてる選手さえいました。
ここは朝しか食わないので、致命的です。

となると、やはり初志貫徹でフリッピングで通すべきだったとも言えます。
でも、それは結果論。
実際、初日に34Lbのスーパーリミットを叩き出したイッシュ・モンローとほぼ同じエリアで同じパターン(フリップ)をしていた選手全員がいいウエイトを持って来たわけではありませんでした。
むしろ、まったくダメだった選手のほうが多かったのが現実。

例えば、名うてのフリッパーとして知られるマット・ヘレン(アラマバ州)もその一人。
元々FLWに出ていた選手ですが、数年前にエリートに移ってきました。
まだ優勝はないですが、FLWのほうでは1回勝ってます。

で、そのマット・ヘレンは初日、湖の南端にあるペリカンベイというエリアに行きました。
上にも書いたように、イッシュがいるエリアです。
ヘレンのパターンはフリップのみ!
なんでもプラが相当よかったらしく、絶対にココしかない!と決めていたそうです。

では、その初日の映像を観てみましょう。


釣れているシーンを中心につないだので、映像を観ると、結構釣れてるっぽく見えますね(^_^;
が、現実には、初日のヘレンは6Lb1oz(5尾)で97位・・・。
本人曰く「こんなショボいリミットは生まれて初めてだ!恥ずかしい!」と。

つまり、フリップをやれば釣れたとは言い切れないわけです。
ペリカンベイやサウスベイでフリップしていた選手で、初日10Lbに届かなかった選手は結構いました。
これはいったいどういうことなんでしょうか・・・。

ということで、本日はここまで。

エリート2オキチョビ/「ビッグO」について

今日はエリート第2戦目オキチョビ戦のプラクティス最終日!
大森貴洋選手のプラクティスに同船取材させてもらいました。
いよいよ明日から試合です。

今回、自分は初日と2日目の2日間をオブザーバーとして選手艇に同船することにしました。
明日初日は以前から関心のあった某プロの釣りを観戦してきます(^_^)

というわけで、まずはトーナメントウォーターであるレイクオキチョビ(Lake Okeechobee)について簡単に説明しておく必要があるでしょう。

通称「ビッグO」と呼ばれるレイクオキチョビはフロリダ州南部に位置する自然湖です。
フロリダ州は赤で囲んだ場所↓
アメリカ最南端の州になります。
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そして、フロリダ州の拡大図。
レイクオキチョビはココです↓
2012_03_21_map_okeechobee_02
ディズニーのあるオーランドよりも、ずっと南。
一般にサザンフロリダと呼ばれる地方です。

ちなみに、フロリダ州の面積は日本の約1/3。
レイクオキチョビの面積は1,900㎢(琵琶湖の約3倍)。
かなり大きな湖です)^O^(

で、こちらがレイクオキチョビ↓
2012_03_21_map_okeechobee_03
黄色の文字は、話によく出るエリア名です。
これだけ知っていれば、選手の話を聞いても?になることはないでしょう。
今回のラウンチサイトは北端。
ここからサウスベイまで走る場合、凪なら片道30分、荒れていれば1時間近く掛かってしまいます。

そんなビッグOの特徴は、
①熱帯域に位置する
②浅い
③地形変化が乏しい
④ベジテーションが豊富
⑤水源はフロリダ中北部の湧き水
⑥生息するバスはすべてフロリダ種

といったところでしょうか。

まず
①熱帯域に位置する
フロリダ州は中部から北が亜熱帯域、南部が熱帯域に属します。
実際、フロリダ州南部の都市マイアミの気候は沖縄にやや似ています。
夏はやたら暑く、蒸す。
冬も温暖で、Tシャツで過ごせる日がほとんど。
ただし、時折、最低気温が5℃以下という寒波に見舞われたりもします。
冬場の寒暖の差が激しいのは、半島の端っことはいえ、大陸気候の影響を受けているから。
例年だと、そういう寒波が数回オキチョビ地方を襲来するのですが、この冬は暖冬で、1回しかありませんでした。
後日書きますが、今年のスポーニングはこの影響を大きく受けました。

②浅い
③地形変化が乏しい

これはオキチョビに限らず、フロリダのレイクに共通する特徴ですね。
フロリダには山が存在しないので、湖は浅く、かつ地形変化が乏しい。
ちなみにオキチョビの最深部は12ftほど。
メインレイクの中央から東よりにかけてが一番深いエリアです。
反対に、ショアラインは1~3ftのシャローフラットが延々と続いていて、それらはほぼベジテーションで覆われています。

④ベジテーションが豊富
ありとあらゆる種類のベジテーションが存在します。
どこへ行っても、こんな景色です↓
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バックウォーターで3m位のワニさんと白サギさんが仲良く日向ぼっこw

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オフショアのグラス。リーズとヒアシンス、キシミーグラスの複合。

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ペッパーグラス。他に、イールグラス、ハイドリラなども存在する。

各ベジテーションの棲み分けは水深と底質によって変化するため、ベジテーションの種類がシーズナルパターンにおけるバスの動きの指標でもあるのです。

⑤水源はフロリダ中北部の湧き水
上の写真からも分かるように、オキチョビの水はタンニンで黒っぽいのが特徴(まぁフロリダはどこでもそうですが)。
フロリダには山がないので、水源はすべて湧き水です。
フロリダ半島の地下には巨大な帯水層があって、半島の中北部の各所で湧き水として湧出しています。
こうした湧き水は水温が一定(22℃前後)で、信じがたいほどの透明度。
川や湖を通るうちに植物のタンニンが染み出して黒くなるわけです。

⑥生息するバスはすべてフロリダ種
オキチョビのバスはすべてフロリダ種で、ノーザンはいません。
上記した特異な環境の下、フロリダバスがフロリダバスらしい本来の動きをするフィールド。
それがオキチョビです。

さて今回の試合ですが、シーズナル的には、大方のスポーニングが終了したポストスポーンという状況。
シャローカバーにもまだ魚は残っているでしょうし(レジデント=居着きもいますので)、オフショアのグラスフラットではスクールが形成され始めているでしょう。
いろいろなパターンがありえます。

が、キーになるのは、プラクティスから吹き続けている東の強風です。
週間予報では、この東風が金曜まで止みそうにありません。
濁りが入っているエリアも多いので、多くの選手たちが限られたエリアに集結する傾向になるでしょう。

一方、この風は巻きモノをやる選手にとっては吉でもあるわけで、風が止んだ後にどうするかがむしろ問題。

ウエイト的には、1日10~15Lbあたりが団子状態になると予想します。
状況から見て、今回の試合に限っては、KVDの上位は堅いような気がします。

2012クラシック/閉幕から一夜明けて

第42回クラシックで夢を掴んだのはクリス・レーンでした。

今回の勝因は?の質問に
「勝ちたいという意志を片時も忘れずに戦い続けたこと」と力強く答えたクリス・レーン・・・。

<夢はいつか叶う>という忘れかけていた気持ちを思い出させてくれた勝利でした。

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2012クラシック/Day1の分析とDay2の予想

かいつまんでDay1の分析をまとめます。
まず、成績は以下の通り。

2012クラシック Day1成績
1位 キース・ポシェ     17-13
2位 グレッグ・ビンソン   17-12
3位 ダスティン・ウィルクス 16-9
4位 デビッド・ウォーカー  16-8
5位 オット・デフォー    16-6
6位 クリス・レーン     16-4
6位 ボビー・レーン     16-4
8位 エドウィン・エバース  16-3
9位 ジェーミー・ホートン  14-15
10位 ビル・ローウェン    14-13
---------------------------
14位 大森貴洋        13-14

全体的に言うと、2009年クラシックの初日より、上位陣のウエイトが落ちてます。
09年の初日は、上位5名が18Lbオーバーでした(トップは20Lb)。

ともかく、注目は今回の首位、キース・ポシェです。
6-13のキッカーを頭に計17-13のリミット。
2012classic_2_24_poche
見事ですm(_ _)m

が、重要なのは、ポシェが釣っていたエリア。
初日のツイキャス生中継を観た人はピンと来るはずですが、ポシェは大森選手と同じプール4下流のバックウォーター最奥部にいたのです。
2012classic_2_24_omori_map
地図内の赤く囲んだところが大森選手のエリア。
青で囲んだ部分がポシェ選手の釣っていたフィーダークリーク。
大森選手のエリアから、このフィーダークリークを見ると、こんな感じ↓
2012classic_2_24_poche_area
青い↓の下がフィーダークリークです。

いずれもバックウォーター最奥で、北風に強い北面のバンク。
今日は北の強風が吹き荒れましたが、このエリアは風裏のため穏やかでした。
水温も気温低下にもかかわらず58°F(14℃)と高いまま。

で、上の写真でポシェ選手が右手に持っている6-13はシャローに上がっていたスポーニングフィッシュだったそうです。
やはり、昨日までの水温上昇でメスもシャローに上がっていたんですね。

ここでの注目は、ポシェ選手は果たしてDay2もこんなキッカーを釣ってくるのか、という部分。
ちなみに、Day1のポシェ選手は朝イチで奥に入ったきり、午後になるまで一度も出てきませんでした。

一方、初日の大森選手は、2Lbまでのサイズをすべてバンクのカバー(水深1.5ft)からフリップで釣っていますが、4Lbクラスの2尾は沖目に点在するウッドカバー(水深3~4ft)からスクエアビルクランクで釣りました。
つまり、4Lbの2尾はまだネストには到達していない魚です。

さて、ここから推測できる2日目のシナリオは、次のようなものかもしれません。
ポシェ選手がエリア(フィーダークリーク)内の魚を初日で釣りきってしまっていると仮定した場合、ポシェ選手が2日目に同程度のリミットを釣るためには、フィーダークリーク内に外から新たに魚が入ってくる必要があるでしょう。
ここでの「外」とは、すなわち、大森選手が釣っているエリアです。
しかし、Day1の大森選手はそのエリアを叩きまくりましたが、その結果としてキャッチできたメスは4Lbの2尾のみ。
ということは、ポシェ選手のクリーク内に新たに魚が入る前に、まず大森選手のステージングエリアに魚が入ることになりませんか?
しかも、Day2の朝は2℃まで気温が下がる。
ポシェ選手が釣っている浅いクリーク内に新しい魚がどんどん上がっていくような状況では決してないはず。

ズバリ!
Day2は、ポシェ選手のウエイトは落ちるでしょう。
これは確定。
そして、大森選手のウエイトが上がる!
あるいは、大森選手のウエイトも一緒に下がる・・・。
おそらく、このどちらかになりそうな気配。

さて、どうなるのでしょう?
大森選手のウッドカバーにステージングフィッシュが増えて、シャロークランクパターンが火を噴くことに期待しましょう!

2012クラシック/レッドリバーの現状

昨日(2/22)のツイキャス生中継を観た人はすでにお分かりの通り、大森選手のプラクティス最終日は<バイトを得る>という部分ではまったく期待外れな結果でした。
では、もはやここまでかと言うと、むろんそうではないわけです。
勝負はむしろここから!

昨日のプラクティス最終日は火曜から始まった気温上昇(Warming trend)の2日目に当たり、各バックウォーターでは水温が62°F(16.7℃)にも達しました。
先週のプリプラ時の水温は10℃前後だったので、昨日(水曜)の16.7℃というのがいかに急上昇であったかが分かるでしょう。
多くの選手たちはこの水温上昇でシャローのバイトが増えるはずと期待して昨日のプラクティス最終日に臨んだわけです。
しかし、結果はほとんどの選手たちにとって「期待外れ」だったようです。
大森選手と同じように、ジャストキーパーが数尾だけという選手が大半でした。
KVDも、09年のクラシックで2位だったアイクも、昨日のプラクティスでは苦戦したとのこと。
他にも、がっくり肩を落としている選手が大勢いました。

となると、いったいレッドリバーに何が起こっているのか!?

この冬のルイジアナ州北部は異常な暖かさが続いたようです。
これはルイジアナに限らず、アメリカ全体が異常気象とも言える暖冬だった。
レッドリバーのバスたちは冬の間もバックウォーターにステイし続けたはずです(メインリバーに移動する理由がなかったので)。
水位のほうも、1月中旬までは冬の標準水位(シュリブポートで14.5ft)で安定していた。

ところが、その後、暖冬の影響による早めの雪解けが北部の上流域で始まり、レッドリバーの水位が急上昇し始めたのです。
2月上旬の段階で、シュリブポート観測で22ftまで増水。
30ftがいわゆる「洪水(flood)」と呼ばれるレベルなので、22ftは結構な増水です。
実際、一部のボートランプは増水のため使用禁止になったほど。
なんと、その時の映像を見つけました。
コレ↓です!撮影日は2/6。
<狂人マイク>という方が「クラシックはどうなっちまうんだ!?」と心配されてます。


その後、水位は戻り始め(減水し始め)、今日現在(2/23)の水位は16ft。
洪水を心配していた狂人マイクもきっと胸を撫で下ろしたに違いありませんが、今度は逆に急に減水しすぎです。
約2週間で8ftも減水したのですから。

で、これはもしや?と思い、過去の気象データを調べてみたところ、実はこの減水のタイミングに寒波が重なっていたことが分かりました。
ルイジアナ北部の2月上旬は気温が総じて低めだったのですが、2/12にはシュリブポートで28°F(-2.2℃)を記録する寒波が襲来しています。
しかも、気温はそのまま一度も上がることなく、2/17からのプリプラに突入している。
先週の3日間のプリプラが悲惨だったのもムリもないわけですね。

そうです。
急激な減水と水温急低下が重なった結果として、レッドリバーのバスは1~2カ月遅れの真冬モードに入っちゃったのでしょう、おそらく。
ということは、つまり、昨日の公式プラクティスから始まった急激な水温上昇は、たしかに、季節外れの真冬モードに入ってしまったプリスポーナーたちをシャローに呼び寄せる大きなプラス要因になりえるということです。

ただし、その水温上昇も今日(木曜)までで終わり。
コレ↓は2/23午後13:45の気温図。
緑のマルで囲んだ部分がシュリブポート。
暑いと思ったら、84°F(28.8℃)もあったんですネw
シャローの水温もさらに上がったことでしょう。
2012_classic_2_23_tempmap

そして、コレ↓が本日午後14:18の天気図。
2012_classic_2_23_weathermap
オクラホマ上空にある前線が東南東に移動しているので、今夜から明日朝にかけて、シュリブポート上空を前線の南端が通過する予定です。
試合が始まる明日(金曜)朝には、この前線の通過によって風向きが変わり、北風が入り込む。
Day1の気温は最高で59°F(15℃)の予想。
おそらく、明日Day1の水温低下は限定的でしょうが、Day1の夜がグッと冷え込む(予報は2.2℃)ので、Day2の朝のシャローは水温が下がるはずです。
よって、Day2はタフコン化するでしょう。

そして忘れてはならないのが、もうひとつのキーファクターである水位です。
現在16ftの水位がもしもさらに下がってしまうと、シャローへ回遊するバスの動きを止めるもうひとつの要因になる。
逆に言うと、今夜以降もしも水位が上昇すれば、シャローへのバスの回遊を後押しする要因になるということです。

いずれにせよ、バスがシャローに上がるまでの動きに至らなければ、おそらくオックスボー内のやや深めのステージングスポットが今回のキーエリアになってくるでしょう。
さて、どちらになるのか・・・。
シャローが爆発するのか、あるいは一歩手前のステージングバスが爆発するのか・・・。
もっとも、これは完全に自分の分析なので、まったく違う展開になることもあるかもしれませんw
自分自身の取材メモとしてまとめてみました。

2012クラシック観戦の為の予習/一気に気温上昇!

2012_classic_2_21_tempmap

まず上の気温図を見てください。
これはKVDも欠かさずチェックするというアメリカの天気予報専門TV局Weather Channelが発表した、北米中部時間2/21の21時15分現在の合衆国気温図。
赤丸で囲んだ数字が、今回のクラシックの舞台、シュリブポートの気温です。
数字はすべて華氏ですが、夜の9時で61°F(摂氏16℃)というのは、2月下旬のルイジアナ北部としては例年をはるかに上回る暖かさです。
この気温図を見ても、フロリダとあまり変わらないですよね。
実際、外に出ても、Tシャツ一枚でも寒くない感じでした。

で、今週のシュリブポートの天気予報がどうなっているかというと、コレ↓です。
2012_classic_weathertemp
明日(水曜)の最高気温が72°Fとなってますね。
これは摂氏で言うと、約22℃!
小春日和を超えて、小夏日?です。
しかも、木曜の最高気温は77°F(25℃)!
水曜が公式プラで、木曜がオフ。そして金曜から試合開始!
試合が始まる金曜に気温が大きく下がるようですが、水曜、木曜としっかり水が暖められるはずなので、バスの状態は先週末までのプリプラクティスとはまるで違ってくるでしょう。
もしも水温が60°F(15.5℃)をマークするシャローが出てくると、爆釣モードに突入する可能性大です(^ロ^)~~♪

ちなみに、先週の金曜~日曜に行なわれたプリプラクティスは気温も低く、大雨まで降ってしまい、水温は52°F前後(11℃)と低く、濁りも酷かったそうです。
大森選手の声も暗い感じでした(>_<)

ということで、
こうなってくると、明日(水曜)の公式プラクティスは、試合の戦略を組み立てる上で非常に重要な1日となりそうです。
明日の公式プラクティスをどう使うか・・・。

ホントは今回の見所をもっといろいろ書こうと思ってたんですが、もう寝る時間なのでw、今夜はこれくらいにしておきます。
明日の朝、ツイキャス生中継でお会いしましょう!
日本時間で水曜の21:30からです。

2012クラシック観戦の為の予習/レッドリバーって?

今回のバスマスタークラシックの舞台は、ルイジアナ州レッドリバー。
最近では2009年のクラシックもここでした。時期も同じ(優勝はスキート・リース)。
こんな↓ところです。

大きな地図で見る

ミシシッピリバーの支流のひとつで、しょっちゅう濁って赤いのでレッドリバーって呼ばれてます。
近郊の街はシュリブポート。
この街のイベントホールでウェイインが行なわれるのですが、スタートは地図上のA地点のボートランプから。

バックウォーターとオックスボー
このA地点よく見ると、三日月湖になっているのが分かると思います。
レッドリバーには、こういった三日月湖が無数に存在しますが、アメリカでは三日月湖のことを「オックスボーoxbow」って言います。
もっと一般化して言えば、バックウォーターですね。
ただ、レッドリバーの場合、オックスボーは貨物船の航路確保のために人工的につくられた経緯があるので、増水によって自然発生的に形成される通常のバックウォーターとは厳密には分けて考えます。
たしかに、オックスボーのほうには旧リバーチャネルが存在してるので、年間を通してバスをホールドしやすい。
対して、バックウォーターはチャネルって言っても、ディッチ(凹み)程度で、水深が全体に浅い。
細かく見ていくと、両者は全然違ってたりするわけです。

2009_redriver_clunn_001
レッドリバーで開催された2009年クラシックの公式プラで、オックスボー内のウッドカバーを釣るリック・クラン。

いずれにせよ、このレッドリバーを含めて、南部のリバー系のバスフィッシングというと、季節を問わずたいていオックスボーかバックウォーター内を釣ることになります。
特にオックスボーのほうは、上流側のメインリバーとの接続部がレビー(Levee)と呼ばれる堤防で必ず塞がれているので、メインリバーの濁りの影響は受けにくい(メインリバーとつながってる下流側のみ濁りやすい)。
したがって、レッドリバーのメインリバーはたいてい濁ってますが、これらオックスボーの中は割と水が澄んでいるし、カレントも目で見て分かるレベルでは存在しません。
完全にリバーとは隔絶されたひとつの湖と言って言いでしょう。

2009_redriver_kiriyama_001
こちらは、やはり2009年クラシックでバックウォーター内のカバーを釣る桐山選手。ここは巨大なバックウォーターで、2009年のクラシックでは一番人気のエリアでした。優勝したスキート・リースもこの中の一角がメインエリアでした。

フロリダバス?
それと、オックスボーおよびバックウォーターという部分に関係する要素としては、レッドリバーにはフロリダ種が放流されているということも重要でしょう。
これは割と最近、2000年から始まったプロジェクトで、2006年まで数回に渡ってフロリダ種の稚魚放流が行なわれてます。
フロリダバスは普通のノーザン種より巨大化するので、釣り場整備の一環としてルイジアナ州の野生動物保護局が予算を出して行なったわけです。
ちなみに、このフロリダ種の稚魚放流に計上された予算は計28万ドル(約2,200万円)!
まぁ、こういう話を聞くと、日本との事情の違いに愕然とするわけですがorz‥

それはともかく、フロリダ種は濁りを嫌う性質があることでも知られている。
したがって、フロリダバスは溜まってしまうんですね。水の澄んだオックスボーやバックウォーター内に。
水は澄んでるし、グラスやウッドカバー(スタンプやブッシュなど)も豊富だし、フロリダバス向きの環境が整っている。
レッドリバーでは13Lbオーバーなんてランカーも釣られてますが、これは完全にフロリダ種だろうと言われてます。
このランカーが釣られたのはプール5内のオックスボー。
実は上記の稚魚放流はプール5で行なわれていたんですね。

エッ?「プール5って何?」
あっそうそう。それを説明し忘れてました(^_^;

ロックダム・システム
2009_redriver_lock_002
これがレッドリバーのロックダム。プール5の下流に位置する#5ロックダム内の様子。

今回のクラシックは、スタート地点のあるプール5から、下流側へロックダム(水位調節用の水門)を2つ抜けたプール3までがトーナメントウォーター。
流程にして約200km。
その中に上記したオックスボーやバックウォーターがいくつもあるわけです。
ただし、下流のプールを釣るためには、前述のロックダムを通過しなければならないので、そのための時間が必要になる。
ひとつのロックダム通過に必要な時間は20分程度ですが、行けばすぐに開けたり閉めたりしてくれるわけではなくて、閉門時間が各ロックダムで決められてます。
なので、下流のプールを選んだ場合の実釣時間は、単に往復のロックダム通過時間(約40分)を引いた以上に減ってしまう。

特に問題なのは帰路。
例えば、2009年のクラシックの時は、5番ロックダムの午後の閉門時間が14:30でした(おそらく今回も同じでしょう)。
ということは、5番ロックより下流のプール4内を釣っていた場合、プール4内の移動に30分掛かるとすると、遅くとも14:00には納竿してエンジンをスタートさせなければなりません。

方や、プール5内を釣っている選手は帰着場所までのボートランに必要な時間を差し引いたギリギリまで釣ることができる。
帰着時間が15:30で、移動時間が30分だとしたら、15:00まで釣ることが可能な計算。
仮に帰着時刻が同じだとしたら、プール5を選んだ選手は上記のプール4を選んだ選手より実に1時間も遅くまで釣りを続けることができるわけです。
もちろん、朝の移動時間もあるので、トータルの実釣時間差では2時間近く違ってくるでしょう。

つまり、どのプールを選ぶかという部分が、戦略を立てる上での重要なカギを握る。
たしかに、下流のプールへ行けば、他選手とバッティングする可能性は少ないし、フィッシングプレッシャーも少ないというメリットはある。
でも、それは実釣時間の短縮と引き換えになるわけです。
そこをどう考えるのか・・・。

特に今回はプリスポーン期ですから、バイトは午後の水温が上がる時間帯のほうが期待できる(まぁ、あくまで晴れれば、ですが)。
実際、2009年のクラシックをスキートが制した勝因のひとつは、ロックダム通過という選択肢を捨てたことにあったと言えます。
さて、今年はどうなるのでしょう?

おそらく、水曜のプラクティス前にもうひとつ記事をアップできるでしょう。
次回は今回のクラシックの見所についてまとめる予定です。
それと、もし過去のBasser誌をお持ちの方は、2009年5月号(No.209)の2009クラシックの記事を予習として再読されることをお勧めします。
本当はこの時の記事もアップしたかったんですが、間に合いませんでした( ̄□ ̄;)
ブックオフへ行けば見つかるかも
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