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前回のエントリーの続きです。
レンジャーボート、トライトン、ストラトスなどプラティナム・エクイティ社が所有していたバスボートブランドをバスプロショップスが購入したというニュース。
この件について、あのケビン・バンダムがB.A.S.S.公式サイトで記事をアップしました。
要点のみ簡単に訳してみます。

<以下、引用と、その拙訳>
Shocking? Sure. But chill out, this could be a good thing.
ショッキングかって?そりゃそうだ。でも、落ち着いてくれ。これは良いコトかもしれないぜ。

Remember that Ranger, Triton and Stratos were owned previously by an international company (Platinum Equity) that was driven solely by the bottom line and whose portfolio investments include a multitude of companies. With no disrespect to any of the brands, things like loyalty, integrity and product quality likely weren’t at the top of the bean counters’ priority list.
まず思い出してほしい。レンジャー、トライトン、ストラトスを今まで所有していた会社(プラティナム・エクイティ)ってのは、彼らの投資ポートフォリオとして無数の会社を持っていたわけで、まぁ必要最低限の運営しかしていなかったってことをだ。

Secondly, all three brands purchased by Bass Pro Shops are iconic brands, not the least of which is Ranger. Bass Pro Shops knows the importance of preserving those brands.
第二に、バスプロショップスが購入した3つのブランドはレンジャーに限らず全て(この業界を)象徴するブランドだ。それらのブランドを保護することの重要さってのをバスプロショップスは知ってる。
<引用終わり>

ちなみに、KVDは1990年のデビュー時からバスプロショップスおよびトラッカー(ナイトロ)と契約してました。
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↑1991年当時のKVD。トラッカーのキャップかぶって、シャツにはナイトロのロゴ。ブレない方です

そんなKVDには確信があるのでしょう。バスプロショップスが今回購入した3つのボートブランドを決して悪いようにはしないという。

たしかに振り返ってみれば、1990年から現在までの四半世紀の間に、バスプロショップスはアメリカのアウトドアスポーツ業界(ここで言うアウトドアスポーツってのは釣りと狩猟のことです。スノーボードとかは含まない。このあたりの話はいずれまた別の機会に書きましょう)に唯一無二の王国を築きました。
その昔、ミズーリ州スプリングフィールドに1店舗しかなかったストアも、今ではもうすぐ100店舗!
凄まじい発展!
さらに、会長のジョニー・モリスは、その昔レイ・スコットが取り組んでいたアウトドアスポーツ普及のための政治的な活動を積極的に行なっていることでも知られてます。
単に金儲けのためだけではなく、釣り人たちのための活動もしている。
そんな人がトップにいる企業が、業界を混乱に陥れるような真似はしないはず。
KVDはそう言っているわけですね。

3つのボートブランドの今後について、先ほどのKVDの記事中には核心とも言える記述があります。

<以下、引用と、その拙訳>
For those who think this acquisition is going to change the philosophies of those companies, or who think additional boat brands will be on Bass Pro Shops’ showroom floors in the near future, are wrong.
今回の買収がそれらボートメーカーが持つ会社哲学を変えることになるとか、あるいはバスプロショップスの店舗フロアに近い将来、それらのブランドのボートも展示されることになると考えている人もいるかもしれないが、それは間違いだ。

The management teams at Ranger, Triton and Stratos will continue to run those companies and utilize the same dealer network as they have in the past.
レンジャー、トライトン、ストラトスを現在動かしている人々が引き続き会社の経営にあたるし、これまでのディーラーネットワークを使って販売していくだろう。
<引用終わり>

つまり、レンジャーやトライトンはバスプロショップスの店舗では売られないだろう、と。
ここまで言い切るからには、信頼できるスジからの情報提供があったはずで、KVDはおそらくジョニー・モリス本人か、あるいはバスプロショップスの幹部から何らかの話を聞いているのでしょう。
各ディーラーはきっと胸を撫で下ろしているでしょうね。
全米に散らばるBPS100店舗でレンジャーやトライトンが売られるとなれば、廃業するディーラーも出てくるでしょうから。

ではいったい、今回の買収の目的は何だったのか……。

もしかすると、それは本当にKVDが言っている「それらのブランドを保護すること」なのかもしれないですね。

レンジャーの創設者であるフォレスト・ウッドと、トライトンおよびストラトスの創設者であるアール・ベンツ。
両者はともに、トラッカーボートを始めたジョニー・モリスとはその昔は商売敵であったわけですが、現在は会社を手放して久しい。
アーウィン・ジェイコブスは1996年にケンタッキー州のトーナメント団体(Operation Bass)を買取り、フォレスト・ウッドに敬意を表して「FLW=Forrest L Wood」と名付けました。
が、そのジェイコブスは自らの会社が破産し、レンジャーを手放さざるをえなくなった。
競売に出されたレンジャーを安値で買い叩いたのは、釣り業界ともボート業界とも無縁のハゲタカ投資企業。
フォレスト・ウッドにしてみれば、我が子同然のレンジャーが今後どうなるのか夜も眠れぬ日々が続いていたかもしれません。

そんなところに今回の話が持ち上がった。
ジョニー・モリス率いるバスプロショップスがその投資企業からレンジャーを始めとするバスボートブランドを買取り、しかも、既存のディーラーネットワークを温存する形で経営を存続する。
BPS店舗ではレンジャーは売らない、と。

これがもし本当なら、ジョニー・モリスはこれまでのレンジャーボートを巡る一連の騒動に対して、自ら大きく妥協した上で誰もが納得する結末を書き上げたということになります。
フォレスト・ウッドも大喜び.。゚+.(・∀・)゚+.゚
レンジャーのスタッフたちやディーラーも大喜び(´∀`*)
ジョニー・モリス自身も自らの株が大いに上がって大喜び(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
そんな展開になるのでしょうか……。

はたしてどうなるのか……。